ワルシャワから１４０kmほど離れたサムソヌフという村に建つ、既存建築群の改造と、３夫婦のための３つの住宅の計画。
前面道路に面して住居を構えて、その奥に畑が数百m続くのがこの村の基本形態である。
村の目玉である１４世紀の鍛冶屋の遺跡を目の前に、この敷地は旗竿状で、前面道路から５０mほどのアプローチを抜けると小さな広場があり、築１５０年ほどの木造２階建住居と石造りの旧家畜小屋、それに増築された築３５年のレンガ造りの納屋、旧羊の囲い場をはさんで２階建の休憩小屋が建っており、その建築群を抜けると幅１４m、長さ４００mの畑が広がっている。
既存建築群は温室やカフェ、観光客や周辺村民の為の共有スペース、ゲストハウスやホステルとなる。
南端の１５０mの敷地は国立自然公園に指定される予定で残り２５０mの間に夏の家・春と秋の家・冬の家を計画し３夫婦は季節に合わせて移り住み、それぞれの家の周囲に時期に合わせた既存約２０種の果物と野菜の畑を分担して栽培する。
村の風景にあわせ、レンガ造りと切妻屋根を基本形態とし光と景観の方向、季節環境によって形態を変化させる。
村のなかに村をつくり、あたらしい村の景色を目指す。

敷地：サムソヌフ / ポーランド
種別：新築・改修
用途：住宅・カフェ・ゲストハウス
構造：組積造・既設組積造・既設木造
規模 : 半地下＋地上１階
敷地面積：0.56ha
設計期間 : 2011年〜
ステータス：計画中

Humlet of Samsonów
location : Samsonow / Poland
construction kind : build , renovation
principal use : house , café , guest house
structure : masonry , existing masonry , existing wood
number of stories : 1 above ground , 0.5 below
site area : 0.56ha
design period : 2011〜
status : in progress